先日、ニューヨーク州の司法長官がbitfinex に対して巨額の損失と思われる資金をTether で代用していたことを指摘し訴追が行われた。また、管理して資産であるはずのアメリカドルに対して、Tether とアメリカドルの保有量に食い違いが生じていると以前から疑惑を持たれてきた。

 

ステーブルコインであるTether は、Tether 社が発行するものであり、規制当局や政府が認めたものではない。加えて言えば、規制当局や政府からしてもTether の疑惑は無視できないものであり、仮想通貨市場に対して大きなマイナスの影響を現在も与えている。

 

その上で、2019年4月30日には顧問弁護士であるヘグナー氏が現在発行されているTether はすべてが米ドルで裏付けられているものではないと述べた。この事実だけでも、仮想通貨の信用性を大きく揺るがす事柄だと言えるだろう。

 

仮想通貨は、あくまでも需要と供給で価格が決められている。法定通貨とペッグしているステーブルコインが存在していても、需要と供給のバランスが崩れれば、法定通貨の価値と管理を起こすこともあるのが実情だ。

 

また、Tether は以前から疑惑を持たれてきていたものの、第三者である会計事務所などに依頼をして自社の保有資産に対する正当性を主張してきた。今回もニューヨーク州の指摘は間違っており、正しいものではないという主張を述べている。法的に裁かれる立場であるものの、相場やTether の保有量から見ればbitfinex に対する木枠を晴らすのは相当難しいと予想できるだろう。

 

 Tether の疑惑は仮想通貨市場全体の信頼性を揺るがすものであり、大規模なハッキング事件よりも長期的にマイナスの影響を与える可能性の方が高い。そして、両社の視聴が真っ向から食い違っていることから訴訟に対する決着がつくのは長い時間を要する可能性もある。Tether だけでなくbitfinex そのものの運営すらもあやしい状況になりかねないため、仮想通貨市場の相場はよくチェックしておく必要があると言えるだろう。