アリババは、中国における大手企業であり、アリババのショッピングサイトで取り扱う商品数は世界でもトップクラスだ。そして、今回アリババはブロックチェーン技術の用いた送金実験に成功した。

 

・アリババの CEOが語るブロックチェーンの可能性

 

今回、送金実験を成功させたのは、アリババの子会社であるアント・フィナンシャルだ。同社は、世界最大のオンライン決済サービス「アリペイ」を運営しており、経営手腕や開発における不安はないと言える。

 

また、アリババのCEOであるマー氏によれば、今回開発されたブロックチェーンによる国際的な展開も視野に入れていることが伺える。リップルなどの既存の送金プラットフォームに対して、どれほど優位性を持っており、実用的なブロックチェーンであるのかが証明できれば、世界的な進出も難しくはないだろう。

 

・送金に関するブロックチェーンの開発とサービス

 

今回のアリババでの実験も含めて、送金実験に関するブロックチェーンは全世界で増加している状況だ。仮想通貨としては、リップルが世界各国の金融機関と提携し、世界中にネットワークを広げているが、仮想通貨を使用しないブロックチェーンを利用した送金が本格的になった場合、リップルと競合する可能性がある。

 

また、どのようなブロックチェーンサービスを開発しても、利用者が増加したうえで実生活に役立つものでなければ普及しにくい。その為、全世界でブロックチェーンサービスが開発されても、仮想通貨と同じく最終的に残るのは、有用なサービスのみとなるだろう。

 

今後、アリババも含めた大手企業によるブロックチェーンサービスは、金融・IT・医療・公的サービスなど、多くの分野で開発・運用される。そして、ブロックチェーンと既存のシステムが競合せずにうまく調和するのか、ブロックチェーンによるサービスに置き換わるのかは未知数だ。その為、仮想通貨市場では、仮想通貨の価値だけでなくブロックチェーンが世の中に対してどのような影響を与え、変革できるのかを見定める必要があると言えるだろう。