ブロックチェーンシステムの金融分野への応用は、世界的な取り組みとなりつつある。そのうえで、既存のシステムがもつメリットとデメリットが改めて浮き彫りになっており、根幹の管理システムなどでも既存のシステムよりも発展途上の技術であるブロックチェーン技術を選択する金融機関も出始めている。

 

その上で、今回ドイツ中央銀行はブロックチェーンによる証券決済システムのテストを成功させた。

 

・ドイツ中央銀行によるブロックチェーンついて

2018年10月25日、ドイツ連邦銀行はブロックチェーンを基幹システムとした証券決済のテストを成功させた。証券決済などの分野でもブロックチェーン技術の応用は、各国でも行われているものの、中央銀行によるものは珍しい

 

このブロックチェーンシステムは、証券の定期的な支払い、取引、債券の返済などにおいて使用される。また、今回のテストでは、既存のシステムと同様の負荷をかけたうえで、更なる改善が見込めるという結果に落ち着いた。

 

ちなみに、ドイツ連邦銀行のブロックチェーンはハイパーレッジャー・ファブリックとデジタル・デジタルアセットプラットフォームを組み合わせたものだ。

 

今後、ドイツ連邦銀行では、今回のテストで使用した決済用プラットフォームに改良を加え運用していくと見ていいだろう。また、プラットフォームの有用性を大きく認めることになれば、同行は新たなプロジェクトへの参画を考え始めるだろう。

 

・欧州におけるブロックチェーンについて

欧州でのブロックチェーン技術の開発は、アメリカに次ぐ勢いを誇る。むしろ、仮想通貨市場を牽引しているのは、アメリカと欧州諸国だ。

 

金融機関によるブロックチェーン技術の応用や開発なども日本とは比較にならないほど活発的であり、競合他社に技術をサービスとして提供する新たなビジネスも生まれている。

 

今後もアメリカと欧州諸国が仮想通貨市場を牽引することを考えると、日本の仮想通貨市場での立ち位置は非常に危ういものがあると言える。その為、欧州やアメリカのブロックチェーン技術の応用と日本の仮想通貨市場との比較の目線は、常に持っておくことが重要となるだろう。