イランでビットコインの取引高が増加傾向にあると報じられた。国民の法定通貨への信頼が揺らいでいる為だ。イランの法定通貨という意味では、国民のほとんどがもはや信用していないと言っても過言ではない。

 

イラン経済は、インフレの影響で物価上昇が深刻化している。5月にイランをめぐる核合意が記憶に新しいが、その前からイランの法定通貨の低迷は始まっている。

 

ギリシャで金融不安が起きた際、資本確保の為の銀行の取引停止や、緩和されても引き出し金額に上限があるなど世界中のメディアに取り上げられた。イランでも同様のことが起きかねない為、政府や国民は対策に乗り出している。しかし、法定通貨安に歯止めはかからないだろう。

 

1.仮想通貨の取引高上昇の理由

イランの法定通貨の価値が低下している理由としては、イランをめぐる核合意から正式にアメリカが離脱したことにより、8月7日から経済制裁が行われることが決定しているからである。

 

イランでは、ギリシャの金融不安と同様に、今後法定通貨が利用できない可能性を考慮し、経済制裁に備えてビットコインをはじめとする仮想通貨の購入が行われている状況だ。1BTCに対する価値が2倍に上昇など地下市場では価格が高騰している場合もある。

 

国内では通貨安の責任を問う声が強まっており、政府は先日新たな中央銀行総裁を指名したばかりだった。

 

2.今後のイランについて

法定通貨の価値は今後も下がっていくことと見ていいだろう。イランとして仮想通貨の発行の計画もあるとはいえ、国民がイラン政府の信用を担保にした仮想通貨を購入するとは思えない。

 

また、仮想通貨の取引高が過熱傾向であることは、市場にとってプラスの要因と言えるがイランの財政的な問題で過熱傾向がいつまで続くのか不明だと言えるだろう。

 

今後、イランなどの中東アジアの国々では仮想通貨の需要高まっていくことが予想される。その為、中東アジアの国々の仮想通貨市場の動向は要注目だ。