国際決済銀行(BIS)は、報告書において仮想通貨のリスクや脆弱性について指摘した。仮想通貨のリスクは、ハッキングなどのサイバー攻撃・ネットワークの脆弱性・システムの互換性のなさなど発展途上の技術であることから問題は少なくない。

 


・BISが指摘する仮想通貨の問題

今回、BISが示した懸念は、金融機関における送金が増加すればするほど、仮想通貨のネットワークはその処理に追い付けないと言うものだ。既に、ビットコインやイーサリアムでは使用者の増加によって情報処理が追い付かないスケーラビリティ問題が発生している。もっとも、VISAカードに起こった問題などを考慮すれば、現状のシステムと仮想通貨などの新しいシステムは共存すべきだろう。

 

また、仮想通貨のネットワークに対して、脆弱性が発見された場合、仮想通貨のシステムそのものの信頼性が失われ、新しい技術であるブロックチェーンに対する需要も消滅することになる。実際に、仮想通貨のシステムに対する新しいハッキングは2018年5月にも起こっている。つまり、仮想通貨は現状、信頼性の高い取引システムではなく、新しい技術対策が必要だと言えるだろう。

 


・BISの指摘から見る仮想通貨の在り方

 

仮想通貨の根幹を成すシステムであるブロックチェーン技術は、今や世界中で開発されつつある。各々でネットワークが異なることから、1つのネットワークに対して数百万人が殺到することは少ない。しかし、サービスの拡大においては、使用者の増加が不可欠であり、ブロックチェーン技術によって収益を上げる為には、大規模なアクセスに耐えうるシステムが必要だということはサービス提供者は自覚しているだろう。

 

BISが指摘した問題は、仮想通貨が抱えるリスクとして無視はできないものだ。しかし、仮想通貨のシステムが完成されたものではないことから、今後の発展の可能性までは否定できない。実際に、ブロックチェーン技術の採用によって、国としての規定まで変えた国もある。その為、既存のシステムと仮想通貨のメリットを組み合わせて運用していくことが大切だと言えるだろう。