今週、24日に高値をつけた仮想通貨市場は、27日までに一時7800ドル近辺まで下落した。価格が下落した要因は、ウィンクルボス兄弟が申請したETFが却下されたのが原因とされている。しかし、その後相場は持ち直している。


ウィンクルボス兄弟の申請したETFがSECにより却下される

27日、SEC(米証券取引委員会)は、ウィンクルボス兄弟が申請したETFを却下したと発表した。ウィンクルボス兄弟は、取引所Geminiを創設し、ビットコインを世界でもっとも保有している億万長者として知られている。却下の報道が伝わると、ビットコインは対ドルで15%下落した。却下の理由は、ビットコイン自体の問題というよりも、ETFの上場先であった「Bats BZX」のセキュリティーが、条件を満たしていなかったと発表されている。


SEC委員の一人は否決に抗議

この発表に、SEC委員であるヘスター・ピアース氏は意義を唱える声明を発表した。また、同氏は以下のようにツイートした。


どうやら、ビットコインは、市場の価値を形成するために、規制もされていなければ、尊重もされていないし、十分に成熟していない。


ピアース氏は、今回のSECの否決は、反対に投資家保護から遠ざけていると批判。市場に悪いメッセージを送っているともコメントしている。


CBOEに上場されるビットコインETFには希望か

今回、ウィンクルボスが申請したビットコインETFは、8月に上場決定が期待されているCBOE(シカゴオプション取引所)のものとは別だ。市場は、一旦、ウィンクルボス兄弟の否決を嫌気したようだが、その後持ち直している。ピアース氏が異議を唱えていることからも、CBOEへのビットコインETF上場が、完全に否決されるとみるのは誤りのようだ。また、SECの発表を見る限り「Bats BZX」に問題があっただけで、ビットコインに問題はない。このことから、むしろビットコインETF上場の期待感は高まっているという向きもある。来週以降も、ETFにまつわる報道には要注目だろう。