24日、ブルームバーグは、8月に発行されたテザーが仮想通貨市場に影響を与えていないというレポートを発表した。現在、テザー社は価格操作の疑いがあるとして米国で監査を受けている。


8月に発行されたテザーは市場に影響を与えず

ブルームバーグの報道によると、8月に発行されたステーブルコイン、テザー(USDT)は、市場に何も影響を与えていないという。これは、ブロックチェーン調査会社チェーンアナリシスのリサーチペーパーの反論でもある。同社は、テザーがビットコインやイーサリアムといった時価総額上位の通貨に与える影響は低くなっているものの、NEOやEOSといったアルトコインへの影響が増しているという報告をしていた。ブルームバーグは、テザーが今月5億ドル分の新規トークンを発行したが、NEOとEOSは30%以上下落した事実を挙げた。


テザーの可能性と疑惑

法定通貨の価格にペッグされた仮想通貨のことを「ステーブルコイン」と呼ぶ。ステーブルコインは、仮想通貨の激しいボラティリティーを解決するものとして注目されている。テザーはその代表格であり、コインマーケットキャップによる時価総額ランキングでも10位前後で取引されている。しかし、それと同時にテザーは今まで仮想通貨市場の価格を意図的に吊り上げてきた価格操作の疑惑があり、現在米国で調査を受けている。万が一、テザーが市場を操作してきたのなら、現在の価格は全て偽りのものということだ。この問題は根深く、一部の専門家は、テザー問題が悪化すれば、仮想通貨経済が崩壊すると指摘している。


ブルームバーグとテザーの報道

ブルームバーグは、仮想通貨に批判的な報道をするとSNS上では囁かれているが、今回の報道は、テザー社を擁護する報道だった。今年7月には、仮想通貨取引所クラーケンで、テザーによって価格操作が行われているのではないかと報道。6月には、テキサス大学が発表したテザーの価格操作に関する論文を報道している。あくまでブルームバーグへのSNS上での意見は憶測の域を出ないが、それとは別にテザーを巡る議論はしばらく続きそうである。