イーサリアムクラシック(ETC)が51%攻撃に関して、中国のセキュリティ企業SlowMist(スローミスト)は16日、盗難にあったETCが返金されたと報告した。攻撃者はホワイトハッカーであった可能性が指摘されている。


盗難にあったETCが全額返金される

スローミストは公式ツイッター上で、先週から続いていた51%攻撃の経緯について報告。それによると、ロシアの取引所Yobit.Netで盗まれた12万2735ETC(約5700万円)、中国のGate.ioに戻った10万ドル相当のETC(約2万3000ETC)含め、盗難にあったETCが全て返金されたとのことだ。またGate.io側も直接10万ドル相当のETCが返金されたことを報告、加えて今回の攻撃者が「ホワイトハッカー」だった可能性があると示唆した。ホワイトハッカーとは通常の「ハッカー」とは反対に、そのシステムを改良するために、善意をもって攻撃をおこなうハッカーのこと。今回のイーサリアムクラシックの件では、ブロックチェーン上の脆弱性やセキュリティの危機を伝えるために、ハッカーが攻撃を仕掛けた可能性があるとのことだ。なお、同通貨の取り扱いがある国内取引所コインチェックとビットフライヤーはETCの入出金を一時的に停止しているが、17日時点で再開のアナウンスはされていない模様だ。


イーサリアムクラシック51%攻撃の経緯

米コインベースは8日早朝、イーサリアムクラシックが51%攻撃を受けているとツイッター上で報告、同通貨の入出金を停止したことを発表した。同日、マイニングプールの「イーサチェーン」はイーサリアムクラシックへの51%攻撃が成功したとツイッター上で発表した。当初、開発者側はこれを否定していたが、翌日にコインベースは総額1億円を越える被害を報告し事件の解明が待たれていた。コインチェックとビットフライヤーはコインベースの発表があった日にETCの取引を停止した。51%攻撃とは、マイナーがネットワークの51%を意図的に占有し、悪意のある取引を行うこと。先週からの価格下落は、一部でこの事件が投資家心理を冷まさしてるという指摘もあった。