仮想通貨のデータ分析を手掛ける「Santiment」は17日、ETH(イーサリアム)のデータを公表した。それによると、過去30日間で多くのICOプロジェクトがイーサリアムを売却していたことが明らかになった。


ICOプロジェットがイーサリアムを多量売却

Santimentが公表したデータによると、過去30日間で、ICOプロジェクトのウォレットからおよそ4万ETHが流出したことが判明した。これは9月と10月に比べ、大幅に上昇している。ただ、このデータは取引所までは追跡しておらず、プロジェクトがウォレットに出したETHを必ずしも売却したとは限らないという。あくまでSantimentはICOプロジェクトがイーサリアムを売却したのを示唆しているに過ぎないと述べている。ちなみに、Digix DAOとGolemは最も多くイーサリアムを保有しているプロジェクトだが、売却は行っていないとのことだ。


ICOとイーサリアムの厳しい現状

今年はICOの規制とイーサリアムの価格低迷により「2重苦」の形で両者には試練の年だっただろう。イーサリアムはICOをするプラットフォームとして利用されるため、多くのプロジェクトはETHで資金調達を行っている。しかし、今年の価格低迷により、プロジェクトが資金を確保するために、ETHを売却してドルに換金しているとの報道が目立ち始めた。ICO分析会社ICORatingの調査データによると、今年第3四半期の資金調達額は、前期83億ドルから18億ドルと大幅に減少したという。また、ICO業界はSEC(米証券取引委員会)が取り締まりを強化したことにより、数百に上るプロジェクトがリスクにされているという調査結果も報告されている。ヤフー・ファイナンスとディクリプトメディアが共同でおこなった調査によると、多くのプロジェクトがSECの条件を満たせず、投資家に資金を払い戻したとのことだ。しかし、イーサリアムに関しては前向きな見解も報道されている。先日、コインテレグラフ日本版のインタビューに応えたビットメックスCEO、ラン・ヌナー氏は、来年はイーサリアムの反発狙いと価格の上昇に期待を寄せるコメントをしている。