米のフィンテック系VCパートナーであるカイル・チャップマン氏は11日、大手経済誌バロンズに寄稿した。同氏によると、次の景気後退でビットコインの価格が上昇するという。


次の景気後退で仮想通貨が上昇?

チャップマン氏によると、エコノミストの3分の2が2020年末までに次の景気後退が起きると予測しているとのこと。同氏は「完璧には分からない」と前向きをした上で、次の景気後退の場面におけるビットコイン、イーサリアム、リップルの値動きを予測した。まず、ビットコインについては、価格が上昇すると予想。その理由として同通貨はその性質上、他の市場から独立しており、安全資産としての役割を果たすと説明。価値保存の手段として投資をする機運が高まれば、価格は上昇するとのことだ。イーサリアムに関しては、価格が下落すると予測。同通貨は開発者に焦点を当てたブロックチェーンで、イーサリアムを使う企業に依存していると説明した。それを踏まえた上で、チャップマン氏は株式市場に近い動きをすると予測した。リップルに関しては影響がないと予測。XRPは主要な市場の範囲外で機能することをその理由として挙げている。


景気後退はやってくるのか?

「景気後退」への懸念はチャップマン氏が指摘するように、今年に入り急速に高まっているようだ。日経新聞が11日に報じたところによると、JPモルガン・アセット・マネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジストが国内の動向として「増収減益」が景気後退のシグナルになっているという。同氏が1963年以降で大企業の増収減益が発生したタイミングを調べた結果、すでに景気後退入りしているか、増収減益が発生した遅くとも3四半期後までに景気後退が訪れていたとのこと。また国内だけではなく米国においても、米雇用統計で失業率や賃金の改善が続く一方、雇用者数の増加幅が失速しており、景気後退への懸念がささやかれている。

参照:https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL11HG3_R10C19A3000000/