bitfinex は、IEOによって10日間で10億ドルの資金を調達した。この金額は、純粋な資金調達ではなく、クリプタキャピタルゲインで凍結されている953億円の補填に使用されると予想される。

 

IEO は、ICO に代わる新しい資金調達の形であり、取引所の利用者しか売買を行えない。bitfinex が独自トークンを販売したその収益はbitfinex が自由に取り扱うことが可能であり、仮想通貨の研究や発展に使われるとは限らない。この結果だけを見れば、bitfinex の顧客はbitfinex に対し、不信感を抱いているとはいえないだろう。

 

もちろん、新しいトークンが値上がりする可能性があることから、購入に至った人々も少なくはない。しかし、ユーザーに対してトークンの売買を行うIEO に関しては、様々な場所で批判も存在している状況だ。ICO に関しては、世界規模の規制が行われることがすでに発表されており、ICO のリスクを打ち消すためにIEO が使用されるようになったと言えるだろう。

 

IEO を行うにあたっては、取引所による一定の審査が行われたうえで売買されるため、ICO のようにトークンそのものが詐欺であることは少ない。bitfinex が扱うTether とbitfinex そのものは、現在の仮想通貨市場に対してマイナスとなる問題を抱えている。ニューヨーク州からの訴追に対して、bitfinex は反論した上で争っていく構えを見せた。

 

加えて言えば、Tether は以前からドルとTether の発行量に乖離があると言われており、先日顧問弁護士もその事実を認めるような発言を行っている。今回の資金調達が実際に補填に使用されるかどうかは不明であるものの、bitfinex の仮想通貨市場での信用性に関しては考慮すべき問題が多いと言っても過言ではないだろう。

 

bitfinex がIEO で発表したトークンは、レオと呼ばれるものであり、Tether と等価となる。そのため、レオを購入するためにTether が必要となるという仕組みだ。レオがどのような場所で使用できるトークンなのかは不明だあるものの、Tether にまつわる問題とbitfinex が政府と争っていることから、懸念点は非常に多い。bitfinex が抱える問題について慎重に見守っていく必要があるだろう。