Moneroは、仮想通貨の中でも匿名通貨と呼ばれるほどプライバシー保護機能が非常に強い通貨だ。日本国内においては、匿名通貨の扱いはほぼないものの、海外では根強い人気を誇っている。

 

また、匿名通貨そのものが犯罪に直結することもあり、仮想通貨市場のリスクとされるマネーロンダリング防止の観点から多くの取引所で上場廃止となる可能性もある。

 

そのような状況の中で、Monero のクリプトジャックマルウェアであるキングマイナーが進化していると報告された。

 

・マルウェアの手口の巧妙化について

Monero以外の仮想通貨でもマルウェアによる仮想通貨のハッキングは非常に増加しつつある。取引所だけでなく、仮想通貨取引を行っている個人に標的が拡大している為だ。

 

また、クリプトジャックは、使用者の PCの演算能力を勝手にマイニングに使用するというサイバー攻撃である。そして、キングマイナーと呼ばれるMonero特有のマルウェアが更に進化した。

 

例えば、キングマイナーは検出率を低下させたうえでWindowsサーバーを攻撃する。加えて言えば、検出については現在も進化中であり、対応するための方策が追い付いていないと言えるだろう。

 

キングマイナーそのものがマイニングプールを使用し稼働していることから、攻撃の範囲も世界中に拡散している。つまり、サイバー攻撃の手段も個人ではなく、複数人の技術の組み合わせによって行われている可能性があり、マルウェアそのものだけでなく攻撃手段も多角的になりつつあると言える。

 

もちろん、仮想通貨取引所などのハッキング事件によって多くのユーザーは独自でセキュリティ対策を行っている。しかし、個人で行えるセキュリティ対策の殆どは最新のマルウェアや攻撃方法に対抗できないと予想されるだろう。

 

今後、仮想通貨取引所に対する攻撃が沈静化した場合、ハッカーの標的は間違いなく、個人に移ることになる。クリプトジャックのマルウェアについても、時が経つにつれて進化していることから根本的な対策が急がれると言えるだろう。