スイスの大手証券取引所SIXに世界で初となる上場投資商品=ETPが来週にも上場される。16日にロイターが報じた。15日から仮想通貨市場は急落しているが、価格上昇材料として注目を集めている。


スイスSIXでETPが上場

ETPとは、ETF(上場投資信託)、ETN(上場投資証券)、ETC(上場投資コモディティ)と同じく、ある資産に価格が連動し、証券取引所で取引される金融商品のことを指す。今回、SIXに上場される「Amun Crypto Basket Index (HODL5)」は5種類の仮想通貨の価格に基づく金融商品だ。通貨の種類はビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコインと時価総額が高い主要なものとなっている。それぞれの比率はBTC(48.69%)、XRP(25.72%)、ETH(17.6%)、BCH(5.11%)、LTC(2.88%)だ。


仮想通貨市場の追い風となれるか

15日のビットコイン暴落により、仮想通貨市場は全面安の展開に。メディアでも専門家の弱気な指摘が目立つようになってきた。その点で、今回のETP上場は下落する市場を救済できるか注目されている。ETP提供元のAmun共同設立者兼最高経営責任者のHany Rashwan氏は、イギリスのフィナンシャル・タイムズに以下のように答えた。

「Amunの仮想通貨ETPは、株式のみへの投資、またはデジタル資産のカストディの設立を望まない機関投資家が、仮想通貨投資をするきっかけとなる。そのことにより、地域の規制により仮想通貨取引所へのアクセスのなかった一般投資家にも投資機会を与えることもできる」

スイスの大手証券取引所SIXは1日の取引高がおよそ180兆円にのぼる国内でも国内有数の証券取引所だ。もちろん、「Amun Crypto Basket Index (HODL5)」は、スイス当局の認可を受けており、Rashwan氏が指摘するようにまだ仮想通貨に投資したことない新規の投資家を呼び込めるか注目になるだろう。また、今回ETPのような上場投資商品が取引されるのは初の事例であるため、今後この動きが世界中に広がっていくのかにも注視したい。一部の専門家からは、12月に可否判断が控えている米国のビットコインETFの審査にも良い影響を与えるとの指摘もある。