オーストリアは、仮想通貨に寛容的な国1つだ。例えば、郵便局でビットコインが購入できる取り組みなどは世界でも斬新だ。もっとも、EUの非公開会合で話し合われた仮想通貨についての規制は、オーストリアも検討しなければならない段階に来ていると言える。

 

そして、オーストリアで、イーサリアムのブロックチェーンを使用した国債が発行されることになった。

 

・オーストリアの国債発行について

2018年9月25日、オーストリアでイーサリアムのブロックチェーンを使用した国債が発行されることが発表された。金額は約1517億円であり、オーストリア輸出銀行が国に代わって債権を発行する。

 

オークションでブロックチェーンを使用した債権が発行されるのは初めての試みだ。もっとも、世界ではブロックチェーンを使用した公証や契約は、増加しつつあり、今後もこの動きは世界中に拡大していくことになるだろう。

 

オーストリアに限らず、国債の発行そのものには既にブロックチェーンは使用されている。つまり、国債などの政府取引においてもブロックチェーンに優位性があることが既に明らかになっている状況だ。

 

また、コスト削減や強力なセキリティを築く上では、既存のシステムのデメリットをブロックチェーン技術によって広くカバーできることからブロックチェーンは今後も金融や経済に関するインフラに直接関わっていくと予想できる。

 

・オーストリアの仮想通貨市場について

オーストリアの規制当局であるオーストリア金融市場機構(FMA)はICOに対しては、厳しい姿勢を貫いている。ICOに付随するリスクが仮想通貨市場全体に悪影響を及ばす可能性があるからだ。

 

オーストリアでは、仮想通貨に対して寛容的な対応を行っているものの、実際のところは、規制案がまとまりきっていないという面も少なからずある。政府と規制当局の感じて居るリスクは概ね合致していることから、ブロックチェーンの技術を利用しつつ市場の環境を整えていくと見ていいだろう。