2018年8月16日、アメリカのボストンコンサルティンググループ(BCG)は商品取引におけるブロックチェーンの利用について警鐘を鳴らした。ブロックチェーンは、商品取引における商品の流通の透明性やビジネスの効率性を高めることが可能だ。しかし、ブロックチェーン採用は、メリットばかりではない。

 

・BCG の懸念

BCG は、ブロックチェーンの商品ビジネスへの利用について多大なメリットを認めている。例えば、食品や自動車などは複数の業者が製品の完成までに関わっており、取引記録の透明性は現状では購入者が確認することは不可能だ。

 

しかし、ブロックチェーンを用いた場合、あらゆる製品の追跡及び正式なルートからの流通であることを事業者だけでなく、ユーザーや購入者が確認することが可能だ。また、法令順守の観点からの報告や規制においてもあらゆる面で手間が省ける。

 

BCG は、ブロックチェーンが効率化と透明性をもたらすものであっても非効率さを利用して収益を上げている業者にとってブロックチェーンは、ビジネスの邪魔にしかならない。加えて言えば、大企業のブロックチェーンシステムですら、一般的に普及する確率は低いと言える。

 

・ブロックチェーンのメリットとデメリット

ブロックチェーンのメリットは、ネットワークに容易にアクセスが可能、改ざんや変更が不可能、データ共有が容易、商品の流通の管理が容易などの点だ。

 

対してデメリットは、ブロックチェーンのノウハウがない企業への導入が難しい、俗に言う中間業者のビジネスが成り立たなくなるなどの点だ。

 

国家や企業はすでにある程度ブロックチェーンのメリットとデメリットは把握している。今後、既存のシステムをすべて捨ててブロックチェーンのみで管理する企業も出てくるだろう。そのような場合でもブロックチェーンにはメリットとデメリットが存在していることに注意が必要だ。そのため、既存のシステムのメリットとブロックチェーンのメリットをうまく融合させることが大切になってくると言えるだろう。