イーサリアムのコア開発者は15日、予定されていた時期アップデート「コンスタンティノープル」の延期を発表した。17日に頃にアップデートは実施される予定であった。


コンスタンティノープルが再延期

スマートコントラクトの監査企業、ChainSecurityによると、コンスタンティノープルを実施することにより「リエントランシ攻撃」というスマートコントラクト特有の脆弱性が起きるとのこと。リエントランシ攻撃とは、スマートコントラクト上で資金の引き出しを繰り返し要求することで、仮想通貨を盗むことができる不正取引のこと。これを受けてイーサリアムのコア開発者は予定されていたアップデートの延期を発表した。また、コンスタンティノープルのコーディネーターであるAfri Schoedon氏は、SNSサイトrediit上で、来週までに実施するとコメントしている。この発表が直接要因となったかは定かではないが、16日に入りイーサリアムの価格は急落した。


コンスタンティノープルのこれまでの経緯

コンスタンティノープルは、通貨が分裂しないイーサリアムのハードフォーク。実施することで、イーサリアムの機能が飛躍的に向上するとされている。本来、昨年11月に実装予定だったが、10月に行われた開発者達のテストリリースで問題が生じたため延期。今月4日には開発者会議でコンセンサスアルゴリズム「ProgPoW」を実装することが合意された。ProgPoWはASIC(マイニング専用の機器)によるマイニングを防ぐ効果。一部のマイナーがETHを独占するのを阻止でき、一部ではイーサリアムの売り圧力低下につながるとの指摘がある。年明けの仮想通貨市場は比較的堅調な推移を続けていたが、その裏では価格が堅調なイーサリアムが牽引していたという向きもある。Afri Schoedon氏によれば、実施は来週中にも行われるとのことなので、引き続き注目が集まっている。また、実施されることにより、市場にどのような影響があるかも注視したいところだ。