11日より急落している仮想通貨市場だが、急落の背景に海外取引所ビットフィネックスが新たな原因として指摘されている。これまでに、主な急落要因として、10日に起きた世界同時株安が報道されていた。


海外取引所ビットフィネックスへの不安感が浮上

11日に出されたデジタル資産の顧問を務めるエレメント・デジタル・アセット・マネジメントのレポートによると、今回の急落の原因は海外取引所ビットフィネックスへの不安感の高まりだという。その元となるのが、今月2日、提携銀行であったノーブルバンク(プエルトリコ)が債務超過に陥り、ビットフィネックスとの提携を解除したというブルームバーグの報道である。この報道を受け、ネットなどではビットフィネックスも同様に債務超過に陥っているのではないかという憶測が流れている。ビットフィネックスはこの憶測を公式に否定しているが、エレメント・デジタル・アセット・マネジメントはこの騒動により、投資家がビットフィネックスから資金を引き上げていると分析した。なお、同取引所は11日より法定通貨による入金を停止しているが、詳細な理由は明らかになっていない。


テザー疑惑再燃も

この騒動に伴い、連鎖的に「テザー疑惑」も再燃しているようだ。テザーは米ドルに価値がペッグされたステーブルコイン「USDT」を発行しているが、米国ではテザー社が十分な米ドルを保有していないとして調査を受けている。また、昨年12月には、ビットフィネックスとテザー社が意図的に価格を吊り上げた相場操縦の疑惑も再燃。ビットフィネックスは、今月10日、USDTの保有量が世界で第2位になったことも報道されている。あくまで、これらは憶測の域を出ないが、一連の報道で投資家の不安感が高まっているのは確かであろう。また、10日の世界同時株安もあわせ複合的な要因で価格が急落したとも考えられる。しばらくの間はビットフィネックスの動向、米国株式市場の動向を注視したいところだ。