テザーは、USドルと等価交換のできるペッグ通貨だ。2018年に入り、テザー社が発行しているテザーは顧客からの資金を担保したものではなく、テザー社による不正的な発行だという疑惑が取り沙汰されてきた。

 

テザーの仕組みは、預け入れた法定通貨と同額のテザーを付与するという仕組みで、テザーの価値はUSドルと等価であるため、法定通貨と同等の価値を持つ仮想通貨としてアメリカ以外でも使用されている。また、テザー社の疑惑については、会計事務所などが見解や調査を行っているものの、確信には至っていない。

 

・テザーの現状について

テザー以外にもステーブルコインは、続々と発表・開発されている。しかし、現状ではステーブルコインの日次取引量の98%はテザーとなっているという調査結果が出た。つまり、数あるステーブルコインの中でもテザーに人気が集まっているということだ。

 

もちろん、対抗となるステーブルコインもある。StellarIBMと提携しているストロングホールドUSD、仮想通貨取引所Geminiが発行するGemini dollarなどは有力なステーブルコインとなるだろう。もっとも、ステーブルコインコインが乱立しつつあり、ステーブルコインが有するリスクは看過できないものとなってきている。

 

ステーブルコインは、企業が発行し、企業が発行量をコントロールする中央集権的なものだ。仮想通貨の定義である非中央集権的で、市場の需要に任せたコントロールはステーブルコインでは難しい。

 

ステーブルコインは、人々のニーズによって発行されることになる。しかし、分散すれば分散するほど同じようなシステムであれば、企業として共倒れになる可能性を有していると言えるだろう。

 

そ今後もステーブルコインは増加し続けていく。テザーの取引率からすれば、現在の所は叶うものがないという見方が出来る。しかし、特性として同じような性質を持つコインは複数あってもユーザーが困るだけという結果になりかねない。その為、今後のステーブルコインの動向には要注意だ。