アメリカでの ETF 承認については先日、承認の可否が先送りとなり、仮想通貨市場の価格にまで影響をおよぼした記憶は新しい。かねてから、 ETF 取引の承認をアメリカ政府の関係機関に要請し続けてはいるものの次回の承認の可否は、アメリカにおける仮想通貨市場の位置付けを大きく左右するものとなるだろう。そして、そのような状況の中でスウェーデンのナスダック・ストックホルム取引所にビットコイン ETN が上場した。

 

・ビットコイン ETN の上場について

2018年8月15日、ナスダック・ストックホルム取引所にビットコイン ETN が上場し、事実上 ETF の代替え手段として仮想通貨市場に対する機関投資家などの受け入れ先となった。

 

機関投資家を重要視しているのは、機関投資家のいない市場はひどく脆弱であり、市場を支える背景とも呼べる資本がないためだ。実際、ビットコインやアルトコインの価格は需要と供給と言った安定性を欠く指標によって値段が大きく変わる。

 

しかし、機関投資家の資金が ETN や ETF を通して流入するようになれば仮想通貨の流動性は抑えられると見ていいだろう。そのため、仮想通貨ユーザーや投資家は機関投資家の流入を待ちわびており、実際に機関投資家が仮想通貨市場に流入した際には、価格の高騰と安定のどちらにも期待できるというメリットがある。

 

・ETF と ETN の違い

 ETF は、投資信託業者が機関投資家などから現物の証券を集めた上で、集めた証券に対するす受益証券を発行する。そのうえで、受益証券を用いて市場での売買を繰り返す。そのため、現物証券が受益証券の担保となっている。

 

対して、 ETN は信用力のある金融機関から発行される債権そのものであり、担保として発行した債券そのものを裏付けるものはない。つまり、担保としているものがないため、発行主体がつぶれた場合、すべての債権が無価値となるケースもある。

 

今後、 ETF がいつまでも認可されない事態に陥った場合、 ETN による取引が増加することが見込まれる。そのため、仮想通貨の価値の動向だけでなく、取引制度の動向までチェックしておくことでリスクを最小限できるだろう。