ビットコインが4月に入り突如急騰し、5月に入ってからはアルトコインにも資金流入がみられる。その結果、直近で仮想通貨市場の時価総額は年初来高値を更新し続けている。2017年を彷彿とさせる高騰ぶりだが、メディア・専門家からは複数要因が指摘されている。


背景に世界経済懸念? CNBCのアナリストが指摘

CNBCが14日、複数のアナリストの見解を載せた記事によると、現在の価格上昇の背景には「スマートマネー」と呼ばれる大口資金の流入があるという。その大きな要因となっているのが、今週に入り再燃している「米中貿易摩擦」だ。米政府は10日、対中関税引き上げを発表。13日に中国政府は米国からの600億ドル相当の輸入品に対する追加関税を最大25%に引き上げると発表している。それにより、13日のダウはおよそ600ドル価格が急落。貿易摩擦から世界経済に対する懸念が出ている。CNBCはこのような既存の金融市場の悪化を背景に、ビットコインが安全資産として機能しているのではないかと分析している。あくまでこれらはアナリストの考察にとどまるが、今月に入り米国では金よりもビットコインへ投資をすすめるCMも放映されている。


「プロフェッショナルな会話」が原因? ブルームバーグが報道

一方、ブルームバーグはやや変わった分析手法を用いて上昇要因を解説している。同社が15日に報じた記事によると、現在の価格上昇はビットコインの周辺で起きている「会話」の成熟度で説明できるという。データ会社インデクシカ(Indexica)が分析したところによると、ビットコインに関する「会話(テキスト)」で4月以降3つの変化がみられるという。それらは、複雑な会話、詐欺懸念の減少、過去より未来へ向けた会話とのこと。これらのデータが示すのは、ビットコイン界隈がより成熟したことを示し、機関投資家などがビットコインをより真剣に捉えているとのことだ。