SWIFT は、これまで国際送金における大部分のシステムを担ってきた。もちろん、SWIFT そのものが送金を行っていたわけではないものの仲介役としては、SWIFT 以上に有用性のあるシステムがこれまで生まれてこなかった。

 

しかし、仮想通貨として送金決済に強みを持つものやブロックチェーンに対して、研究が進むにつれて国際送金分野でもSWIFT 以外の選択肢すら見え始めている。

 

その中で、仮想通貨Ripple の大口投資家であるセス・リム氏が、SWIFT に対する独自の見解を示した。

 


・セス・リム氏の見解について


簡潔に言えば、SWIFT を使用した送金速度は、現状では特に優位性があると言えるものではない。そのため、VISA やMaster といった国際ブランドがSWIFT ではなく、Ripple を選択する可能性がある。

 

もちろん、国際ブランドは独自のブロックチェーン技術を開発しているものの、スピード感に欠けるというのが現状であり、今後提携を行う可能性はゼロではないだろう。

 

国際送金におけるプラットフォームの競争は、非常に激化している。例えば、Ripple 以外でもjp モルガン・チェースのIIN やStellar とIBM が展開するB WWなども国際送金に向けたブロックチェーンプロジェクトである。

 

 Ripple は、SEC で証券かどうかを話合われているものの、その議論の結論がいつになるかわからない。つまり、規制当局に認めらなければ、Ripple としても企業との提携やシステム開発が抑制されてしまうというリスクがある。

 

もっとも、Ripple は中央集権的と言われつつも、Ripple 社がたとえ破綻したとしてもシステムとしては成り立つことから、分散性の高さはすでに担保しているという見方ができる。

 

また、Ripple やStellar が持つシステムは世界中で銀行口座を持たない人々の口座の代わりとなり得る。仮想通貨としてアプリを開発することができれば、ウォレットのみで自分の資産を管理することが可能であるためだ。加えて言えば、Stellar もRipple もすでに分散型取引所としての役割を担うことが可能であるため、今後銀行口座を持たない人々の送金プラットフォームへの注目度は高くなっていくと言えるだろう。