ブルームバーグは30日、匿名筋の発言で、Fidelityが3月にビットコインのカストデイサービスを提供する準備を進めていると伝えた。Fidelityはウォール街でも老舗の資産運用会社で、昨年から市場の価格上昇として専門家からも注目を浴びていた。


Fidelityが3月にビットコインのカストデイサービスを提供か

ブルームバーグが報じたところによると、Fidelityは3月を目途に、ビットコインのカストデイサービスを提供する準備を進めているという。現在は、初期段階のソリューション構築と、適格な顧客の選定を行っている最中とのこと。そして、今後数カ月間の間で、ニーズや規制を踏まえ、提供する顧客の優先順位をつけていくという。また、ビットコインだけではなく、イーサリアムのカストデイサービス提供も検討していると匿名筋の発言で伝えられた。カストデイは有価証券の保管、元利金や配当金の受領などの代行を行うサービス。仮想通貨のカストデイとは、主に仮想通貨を保管するサービスを指し、セキュリティーの観点から専門家からも重要視される分野となっている。


Fidelity参入の経緯

運用資産800兆円に上るとされる米ウォール街の老舗ファンドFidelityは昨年10月、「Fidelity Digital Asset Services」を設立。機関投資家へ向けた仮想通貨取引サービスを開始することを発表した。現在、Fidelityと同じ事業を展開する企業は多数あるが、米の金融大手が参入するのは初の事例であり、発表当初はメディアで大々的に報じられた。もともと、サービスの開始時期は2019年第一四半期とされており、今回ブルームバーグが報じた内容はその一環である。将来的には取引サービスも提供することがすでに発表されており、Fidelityの参入は伝統市場の投資家を多く惹きつけ、仮想通貨市場の資金流入の要因として専門家から注目を浴びている。しかし、今回はあくまでカストデイサービスの提供なので、その点は注意が必要だ。今後はカストデイサービスに関する公式の発表とともに、より市場に影響を及ぼす取引サービスの開始時期も焦点になってくるだろう。