2019年4月4日、カナダの仮想通貨取引所であるコインスクエアがステーブルコインeCAD を発表した。eCAD は、カナダドルと連動するステーブルコインであり、カナダの法定通貨道連どうするステーブルコインは初めてだ。

 

ステーブルコインの中でも法定通貨と価値がペッグしているものは、一般的な投資家やユーザーに大きな安心感を与える。仮想通貨の価値そのものは、需要と供給で成り立つため、かつてのTether のように法定通貨との価値が乖離する可能性はゼロではない。しかし、法定通貨ではなく、ステーブルコインとして保有しておくことで預入サービスやウォレットなどで管理することが可能であるため、現金以上に使い勝手の良い部分は確かにある。

 

もっとも、ステーブルコインを作成したとしても使用できる場所がなければ、一般的に普及する確率は低いと言えるだろう。そのため、eCAD がどのような機能性を持っているのかは不明であるものの、法定通貨とペッグしていることから、ある程度の情報処理能力がなければすぐにパンクしてしまうだろう。

 

ステーブルコインの代表的な存在であるTether に人気が集中した理由は、市場が不安定な時期であり、仮想通貨の価値が安定しなかったとしても、ドルにペッグした通貨であることから一定の安心感があったためだ。また、ドルにペッグしているということは価値が崩壊する可能性は極端に低いと言える。

 

もっとも、規制当局や政府が認めたものでない限り、会社が破綻した場合、裏付けを行うための資産がすべて消失する可能性がある。そうした場合、Tether の価値がなくなるとともに、預け入れて資金を取り出すことが難しくなる可能性が非常に高い。法律によってユーザーの保護を促す可能性があるものの、現状では会社がつぶれた場合、補償などを行っていない企業であればユーザーはその資産をすべてなくす可能性がある。

 

今回は、カナダドルにペッグする形でeCAD が発表されたことは仮想通貨市場にとってはプラスの出来事だと言えるだろう。今後は、eCAD のように各国の法定通貨とペッグする仮想通貨が続々と登場してくるため、その機能性や有用性をしっかりとチェックした上で運用していく必要があると言えるだろう。