仮想通貨本のベストセラー「マスタリング・ビットコイン」の著者、アンドレアス・M・アントノプロス氏は、ビットコインのデス・スパイラルはないと指摘している。また、一部の専門家は現在のビットコインが売られすぎているという指摘を行っている。


ビットコインのデス・スパイラルはない?

アントノプロス氏は、ビットコインのメカニズムを用いて、「デス・スパイラル」はないことを説明した。デス・スパイラルとは、ビットコインの価格が低下することで、マイナー達が収益を維持やヘッジのためにビットコインを売却し、結果的にさらに価格が低下することだ。先月から仮想通貨市場が暴落したことにより、現在メディアの話題にもなっている。しかし、アントノプロス氏は、これを否定。理由は、マイナーは長期的な運用を行っているため、短期的な価格の下落で売却することはないという。また、多くのマイナーが撤退すると、ビットコインのメカニズム上、残されたマイナー達の収益が上がり、それが大きなインセンティブになると指摘した。これは、ビットコインに「難易度調整」というマイニングの計算量を数週間ごとに変更する機能に基づいているという。


「売られすぎ」との指摘も

ベンチャー・キャピタリスト、クリス・バーニスク氏は10日、海外ソーシャルメディア「Medium」でビットコインとイーサリアムの価格がファンダメンタルズと乖離しており、「売られすぎ」の状態にあると指摘している。同氏は、供給サイドのデータにハッシュレートを、需要サイドに取引高やウォレット数(イーサリアムの場合はガス代)を考慮して分析し、仮想通貨の「ネットワーク価値」を算出している。それによると、ビットコインとイーサリアムにおいて1日の取引高はそれぞれ41%と52%しかマイナスになっていないのにも関わらず、ネットワーク価値はそれぞれ81%、93%下落しているという。つまり、出来高に対してネットワークの価値(実際の価値)が下がり過ぎている(売られすぎている)ということだ。