ロシアは国として、仮想通貨への注目度が非常に高い。国独自の仮想通貨の発行が噂されていることに加え、プーチン大統領が仮想通貨に対して言及するほど、ブロックチェーンや仮想通貨への関心度が高いことがはっきりとわかっている。

 

その上で2019年4月18日、ロシア中央銀行は中央銀行によるデジタル通貨についてメリットとデメリットを分析したリポートを公開した。

 

中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)はかねてから、多くの国で作成が取りざたされてきた。現在もCBDCの発行に向けて仮想通貨やブロックチェーンの研究を重ねている国々も少なくはない。

 

CBDCを発行するメリットは、法定通貨と同じような立ち位置の通貨増えることによって経済的な取引コストを削減することが可能となることにある。また、CBDCが発行された場合はその国の通貨と等価となる通貨であることが予想されるため、国による管理が行われることからハッキングなどのリスクが少ないことがあげられるだろう。

 

しかし、ブロックチェーン技術も仮想通貨に関するセキュリティも完成されたものではない。そのため、クレジットやデビットカードよりも優れた機能性をブロックチェーン技術や仮想通貨が発揮するとは限らないのが現状だ。

 

また、ロシア中央銀行によるリポートでは、国が発行するデジタル通貨であることから国がすべて管理を行うことになる。つまり、仮想通貨で重要視されてきた匿名性がすべて損なわれる可能性が高い。

 

加えて言えば、匿名性が担保されるような事態になれば、個人間の取引に対して国が間にすることができなくなる。ちなみに、現金でさえも匿名性が高いことからCBDCの欠点については今後も解決できるまてに時間が掛かると予想可能だ。CBDC に関しては、デメリットよりもメリットの方が目立つためロシア中央銀行のリポートが発表されたとしても開発を止めるとは考えにくい。しかし、CBDC が実用可能なレベルの技術なのかはまた別の話だ。今後のCBDC の動向を見守って行こう。