スイスの上場企業であり、大手オンライン銀行「スイスクウォート(Swissquote)」が仮想通貨のカストデイ業務を開始することが明らかになった。フィンテックに国を挙げて力を入れる同国では、企業や銀行の参入が相次いでいる。


スイスクウォートが仮想通貨のカストデイ業務開始

スイスクウォートは8日、業務報告書の中で仮想通貨のカストデイ業務を開始することを発表した。同社は2017年から仮想通貨の取引サービスを開始しているが、それにカストデイ業務が加わる形となる。また、今回業務開始にあたり、同国のフィンテック企業クリプトストレージ(Crypto Storage)が技術的支援を行う。クリプトストレージは、ツークを拠点とし、すでに他の金融機関にサービスを提供している。コインデスクの取材に対し、CEOのStijn Vander Straeten氏は同社のセキュリティーは「核攻撃にも耐える」とその強さに自信をみせた。


スイスの仮想通貨動向

国を挙げてフィンテックに力を入れるスイスでは、スイスクウォート以外にも多くの銀行や企業事業がスタートしている。先月には同国で3番手の規模を誇る大手銀行ジュリアス・ベアが、仮想通貨バンキングSEBAと提携しデジタル資産取引を開始することを発表。CEOマーケティング部門トップであるピーター・ガーラック氏は「ジュリアス・ベア銀行では、デジタル資産が投資家のポートフォリオにおいて、正当で持続可能な資産クラスになることを確信している」とサービス開始にあたりコメントしている。その他に、先日はスイス大手証券取引所「SIX」でイーサリアムのETP(上場投資商品)が上場された。同取引所は、昨年11月、複数の銘柄で構築された仮想通貨ETPを上場。大手証券取引所に上場されるETPは世界的にも珍しくメディアで多く取り上げられた。SIXではこの他に、ビットコインに連動するETPも立ち上げている。このように、フィンテックや仮想通貨関連の事業が盛んなスイスにおいては、今後の動向も注目されそうだ。