14日にラスベガスで開催されたブロックチェーンカンファレンス「ChainXchange」で、ポール・クルーグマン教授が、ビットコインの有用性を認める発言をしたことが明らかになった。同カンファレンスに出席したトム・リー氏もこのことについてツイートしている。


ビットコインはゴールドよりも優れている

クルーグマン教授は、仮想通貨全般に懐疑的な立場でいることを示しつつも、ビットコインの仕組みについては学び始めているという。さらに、ビットコインはいくつかの問題があるもののゴールドよりも「有用性がある」とし、将来的にゴールドよりも価値があるものになることを示唆した。


仮想通貨懐疑派として知られるクルーグマン教授

クルーグマン教授は、現在日銀が実施している量的緩和政策の支柱を支える人物だ。そして、仮想通貨においては過去に否定的な発言を繰り返し、「懐疑派」として知られる。今月1日には、NYタイムズにクルーグマン教授のコラムが掲載された。


ビットコインに不足しているもの

クルーグマン氏が、一番問題視しているのは、ビットコインのトランザクション問題である。同氏は、これまで通貨が、金や銀から法定通貨へ、そしてクレジットカードなどのデジタルマネーに変遷していく上で、そのどれも費用はかからなかったと説明した。その上で、事業コストのかかる仮想通貨を支持するものたちは「300年前の貨幣システムに最新の技術を利用することを祝っている」と批判した。


クルーグマン氏の見解は変わるのか

今回のクルーグマン教授の発言は、今月初めNYタイムズのコラムを考えると、短期間でかなり態度が変わっている。しかし、今回はゴールドとの比較においての見解で、仮想通貨全般に対する姿勢は変わっていないようだ。教授が指摘するコストの問題は、未だ解決していないビットコインの根本的問題でもある。現在は、「ライトニングネットワーク」と呼ばれるオフチェーン技術が開発されている段階である。今後、ビットコインの進展とともに、クルーグマン教授の見解がどのように変わっていくのかにも注目だろう。