11日の仮想通貨市場は、18時を過ぎた時点で全面安の展開となっている。下落要因はいくつか指摘されているが、前日の世界的なリスクオフマーケットの影響とする向きが多い。


仮想通貨市場は全面安の展開に

ビットコインは1か月近くレンジの範囲内での推移が続いていたが、11日9時頃から価格が急落。18時時点までに5%近く下落している。アルトコインも同じように下落しており、仮想通貨市場全体が全面安の展開だ。コインマーケットキャップの時価総額はおよそ22兆円。長らくレンジ相場が続いていたため、アナリストからは近日中に価格が大きく動くとの指摘も多かったが、現時点では下方向に価格が大きく動いた形である。ビットコインに関しては、今年幾度もサポートされた5800ドルから6000ドルをサポートされるかが、投資家の注目となるだろう。


10日の金融市場は世界的なリスクオフに

今回の急落に関しては、仮想通貨市場に問題があるというより、既存の金融市場の影響を受たとの指摘が多い。10日の米国株式市場は、米中貿易摩擦への懸念や、長期金利の上昇を嫌気して831ドル、3%を超える下落幅で引けた。これは、史上3番目に大きい下落だという。これを受け、11日の日経平均も3%を超える大幅な下落をして取引を終えている。米国株式市場を中心に金融市場は世界的なリスクオフとなっており、「リスク資産」とも言われる仮想通貨も同時に売られた格好だ。今年2月、同じように米国株式市場が暴落した際も、仮想通貨は下落した。


その他の下落要因

多くのメディアは上記のように、今回の下落は米国株式市場の影響が大きいと報道しているが、一部では他の指摘もある。ひとつめはステーブルコイン「テザー」。数日前に海外取引所Bitfinexで多量のテザーが売却された可能性があり、これが価格の下落を引き起こしたというもの。いずれにしても、仮想通貨市場のボラティリティーは高まっているので、数日間は米国株式市場の動向もあわせて注視したい。