スイスは、世界でも仮想通貨に寛容的な国として知られている。ブロックチェーン事業に力を入れている国は少なくないものの、仮想通貨を禁止・大きく規制している国は少なくない。特に、仮想通貨関連事業者のスタートアップによく使用される集金手段である ICO は、仮想通貨に対するデメリットとして取り上げられることもある。

 

その上でスイスは、ブロックチェーンに関する企業支援を行うインキュベーターを立ち上げた。

 

・クリプトハレーのインキュベーターについて

2018年9月20日、スイスのツーク市において、ブロックチェーンに関するインキュベータープログラムを提供することが発表された。

 

プログラムの内容は、3ヶ月間のスタートプログラムを通過したうえで資金として12万5千ドルを提供し、次の資金調達や開発に進むことをサポートしていくというものだ。

 

また、クリプトバレーにおいてはさらに仮想通貨関連業者を呼び込む予定であり、マルタと同様に仮想通貨業界を牽引していく存在となることを目標としている。

 

加えて言えば、 ICO は仮想通貨の大きなリスクの1つとして見なされることもある。しかし、法的な立ち位置を明確にすれば、新規株式公開に変わる画期的な資金調達方法になることは間違いない。実際に、フランスなどではICOが合法化されており、関連機関の認可は必要になるものの、ICOを大々的に行えるようになっている。

 

スイスでもICOそのものに対して、強く規制を敷いてはいない。しかし、今後はインキュベータープログラムの活用などの新たな仕組みが活用されると共に法整備が進むことが予想される。

 

比較してみると、日本の仮想通貨市場とヨーロッパの仮想通貨市場では、仮想通貨の法的な立ち位置・税制まで異なる。そして、日本仮想通貨市場は更に規制が強まることは間違いない。

 

スイスは今後も仮想津通貨に対して広く門戸を開いていく。そして、更に仮想通貨関連事業者にとって法的にも順応しやすい環境を整えていくだろう。