14日、シンガポールで開催されているサミットで米CFTC(米商品先物取引委員会)、クリストファー・ジャンカルロ委員長が仮想通貨規制について語った。同氏は以前から仮想通貨に対し好意的な発言で知られる人物である。


「仮想通貨には害のないアプローチを」

現在、世界的に規制が進んでいる仮想通貨取引だが、「仮想通貨(ブロックチェーン)」という前代未聞の技術に対し、それは容易ではない。そんな中、CFTCジャンカルロ委員長は、インターネットが発展および成熟できたのは、政府が規制を最低限に抑えたからだと主張。仮想通貨規制に関しても「害ないアプローチ」をとるべきだと主張した。


違法活動に関しては慎重な姿勢も

しかし、ジャンカルロ委員長は、仮想通貨における違法な取引に対しては慎重な立場を示し、以下のように述べている。

「詐欺や不正操作に対しては、強い立場を取るべきである。政策策定に関しては、十分な情報を入手した上で、時間をかけて慎重に進めるべきだと考えている」


イノベーションか安全か

「仮想通貨をどのように規制するか」は、長らく議論されているトピックだ。米議会では今年7月、仮想通貨規制がSEC(米証券取引委員会)か、CFTCの管轄なのか議論がなされたが、明確に規制するのは難しいとの意見もあった。そんな中、SEC委員を務めるヘスター・ピアース氏は、現在SECがおこなっているビットコインETFについて、「過度な規制はイノベーションの妨げになる」と主張している。今週は、NY州連邦地裁判事が仮想通貨に対し証券法が適用した初の判決が下されたが、米国における仮想通貨規制はまだ始まったばかりと言えるだろう。また、これらの議論はけっして米国だけにとどまるものではない。国内では、1月にコインチェックハッキング事件を受け、金融庁が交換業者の審査を厳格化した。今年の4月には自主規制団体が設立され、取引所における策定を決めたばかりである。現段階では、世界的にイノベーションと安全のバランスをとりながら、いかに仮想通貨およびブロックチェーン技術を規制していくのかを模索している。