17日、ビジネスインサイダーのインタビューで、スイス証券取引所(SIX)のCEO、トーマス・ジープ氏が答えた。ジープ氏は、仮想通貨を支持しながらも、普及するには5年かかるとの見解を示した。


仮想通貨市場は90年代のデリバティブ市場(金融派生商品)と同じ段階にある

ジープ氏は、現在のビットコインは「希望と詐欺」が共存しているとしながらも、仮想通貨の将来的なヴィジョンは明るいとしている。ICOに関しても楽観的な見解を示しており、「今後も確実に生き残る」とコメントした。同氏は、現在の仮想通貨市場が、90年代初期のデリバティブ市場と同じ段階にあると指摘した。デリバティブ市場は、およそ30年前、取引が規制されていないところから、今日の市場規模にまで成長した。それと同じように、仮想通貨市場も今後成長してゆく市場とみているようだ。ただ、仮想通貨市場が成熟するのは、デリバティブ市場より早く、その期間はおよそ5年とのこと。ちなみに、コインチェックを買収したマネックス松本社長も、今年の春にまったく同じ見解を述べている。松本社長は、実際にゴールドマンサックスでデリバティブ取引黎明期からトレードに携わっており、現在の仮想通貨市場に同じ空気を感じているという。


スイスと仮想通貨の関係

スイス証券取引所は積極的に仮想通貨に関わろうとする姿勢が伺える。先月には、独自の取引プラットフォームを提供することを発表。ICO向けのコンサルティング業務なども開始する予定だ。また、スイスは国全体をみても仮想通貨に好意的だ。クリプト・ファイナンス・カンファレンスに参加しているアナリストの調査結果では、米国に次いでICOに適した国として選ばれた。スイスは、既存の金融市場では「金融立国」の地位を得ており、同じ立ち位置の国に、イギリスが挙げられよう。このように、既存の金融に特化した国が仮想通貨にどのように関わっていくのかには今後も重要なトピックだろう。