15日14時頃からビットコインが急騰し、取引所bitFlyerの価格では一時74万6000円の高値をつけた。急騰要因は投資家のUSDT売却とみられている。


ビットコインが急騰

急騰したビットコインだが、取引所によって価格の乖離が大きくなっている。海外取引所ビットフィネックスでは、一時1000ドル高の7800ドルを記録した。アルトコイン市場もビットコインの急騰につられ、全面高の展開となっている。16時頃に高値をつけたビットコインだが、その後は反落。18時時点でビットフライヤーの価格は72万円前後、ビットフィネックスの価格は6800ドル前後で取引されている。価格動向はもちろん、今後は各取引所の価格の乖離がおさまるかも注目だろう。


急騰の背景にUSDTか

本日の急騰の背景は、テザー社が発行するステーブルコイン「USDT」が原因と指摘されている。実際に、ビットコインが急騰した同時刻にUSDTは下落。一時0.90ドルの安値を記録した。USDTはテザー社が発行し、米ドルと価格が1:1になるステーブルコインだ。しかし、本日の暴落で米ドルとの価格乖離率は一時10%を記録した。これは投資家がテザー社に対し不安感を抱き、USDTを一斉に売却したからである。そして、売却したUSDTをビットコインなどに換金したことで、ビットコインの価格が上昇したと指摘されている。


テザー社とビットフィネックスの背景

今月に入ってビットフィネックスの提携銀行が債務超過に陥っているとブルームバーグで報じられた。それにより、ビットフィネックスも債務超過ではないかという憶測が出回り、投資家の不安感が高まっている。さらには、ビットフィネックスと関係の深いテザー社にも飛び火。以前からUSDTと同量の米ドルを保有していないとして調査を受けていた「テザー疑惑」が再燃し、連鎖的に投資家の不安感が高まっている。なお、現時点でビットフィネックス側は債務超過の噂を否定しているが、投資家の不安感は払しょくできていないようだ。11日には仮想通貨市場が急落したが、その要因として顧客がビットフィネックスから仮想通貨を引き上げているという指摘が一部で報道されている。