MASTERCARDの CEO であるアジェイ氏は、従来の価値の変動性を持つ仮想通貨に対して非常に懐疑的だ。

 

仮想通貨のリスクである価値の変動性に加えて、高い匿名性を持つ仮想通貨は犯罪での使用が少なくはない。つまり、アジェイ氏は仮想通貨のリスクを決して軽くは見ていないということだ。

 

・MASTERCARDと仮想通貨

MASTERCARDは、 VISA に次ぐ世界的なクレジットカード会社だ。その為、送金分野では、ブロックチェーン技術を使用した場合MASTERCARDにもコストを削減できるといメリットが発生する。

 

しかし、 MASTERCARDのCEOであるアジェンダ氏としては、価値の保証を企業が行ったうえで価値に安定性のない仮想通貨はすべてチャンクだとして、受け入れがたいものだと表明している。

 

MASTERCARD は、ブロックチェーンに関する特許を多数申請していることからブロックチェーンの有用性は認めているものの現存する仮想通貨のほとんどは評価に値しないということ示している。

 

もちろん、今後、USD などと等価交換できる法定仮想通貨が発行される可能性はある。しかし、2018年7月の段階では、 MASTERCARDにメリットのある仮想通貨は皆無だということだ。

 

今後、 MASTERCARD が申請した特許の内容は次々と明らかになっていくだろう。 MASTERCARD が独自の仮想通貨を発行するとは考えにくいため、国として価値を保証する仮想通貨の登場が待たれる。

 

・クレジットカード会社と仮想通貨

クレジットカード会社とブロックチェーンの相性は悪くない。顧客の ID 管理や個人情報の確認、手続きのスムーズ化など受けられる恩恵は、非常に多い。

 

しかし、お金の貸し借りにおいては、仮想通貨を用いて返済は、クレジットカードと相性はいいとは言えない。仮想通貨のほとんどは、需要と供給によって価値が変動するためだ。また、企業によるペッグ通貨なども発表されているものの、ペッグ通貨の価値を保証するのは国ではなく企業だ。

そのため、クレジットカード会社としては仮想通貨を全面的に信用するわけにはいかない。貸したお金を踏み倒される可能性が上がるからだ。

 

今後クレジットカード会社の中でもブロックチェーン技術の採用は増加していくだろう。しかし、仮想通貨がクレジットカード会社に受け入れられるのはもうしばらく先のことになると言える。