仮想通貨には、長らく議論が続けられている課題やトピックがある。例えば、通貨としての価値、スケーラビリティーの改善などだ。そして、金融危機と仮想通貨の関係性もそれらのうちのひとつだ。9日、シェイプシフトのCEO、エリック氏が金融危機と仮想通貨市場の転換点についてツイートした。


次の金融危機が仮想通貨市場の転換点になる?

シェイプシフトCEO、エリック氏はツイッター上で「次の金融危機が発生した時、20兆ドル規模の負債を持つ組織(米国政府を指す)に返済の能力がなく、通貨を発行せざるを得ないということを世界が認識し、法定通貨は危機に立たされる」とツイートした。エリック氏は、年々拡大し続けている米国の負債を指摘、それが結果的に米ドルの信用をなくすと主張している。そして「仮想通貨に何が起こるか注目だろう」述べ、次の金融危機時に仮想通貨がどのような役割を果たすのか注目だと主張した。


金融危機と仮想通貨の関係

エリック氏が指摘していることは、目新しい議論ではなく、むしろそれは仮想通貨の根本的なテーマである。そもそもビットコインは、2008年に起きたリーマンショックと既存の金融システムの批判から生まれた新しい金融システム(ブロックチェーン)でもある。エリック氏以外には『金持ち父さん貧乏父さん』で知られるロバート・キヨサキ氏も、次の金融危機が訪れたとき、仮想通貨が法定通貨にとって代わると主張している。今年、リーマンショックから10年経った金融業界では米国の財政赤字や、世界的な量的緩和策の出口がみつからず次のバブルが常に指摘されている。ニューヨーク大学ルービニ教授もその一人で、2020年までに、米国の金利上昇を理由に、次の金融危機の条件が整うと指摘している。先日、ビットコインの開発初期から関わるジェフ・カージフ氏は、ビットコインが価値の保存の機能を果たすのに成功を収めたと発言した。金融危機はこれまで幾度となく、体験してきたが、これらの専門家も金融危機時に仮想通貨がどのような役割を果たすか目撃した者はいない。今はただエリック氏のいうように「仮想通貨に何が起こるか注目」するしかないだろう。