2018年入り、ベネズエラでは、石油資源を担保とした仮想通貨であるペトロを発行している。石油を資源とした仮想通貨であることも斬新だが、何よりも国家として仮想通貨を発行した初めての事例であるため注目を集めた。

 

・ベネズエラの新しい仮想通貨について

ベネズエラの経済不況は、改善されてはいない。そのため、新しい仮想通貨の発行に踏み切ることになった。もちろん、ペトロの発行の段階で反対意見は多数あったものの、政府は反対意見をすべて封殺したと言えるだろう。

 

ベネズエラの新しい法定仮想通貨ソブリン・ボリバルは2018年8月20日にはすでに発行されることが発表されている。また、新しく発行される仮想通貨であるソブリン・ボリバルは、ペトロと等価交換が可能なペッグ通貨となる予定だ。

 

結論から言えば、ペトロの価値を担保するとしている石油資源は、ベネズエラの貴重な資源であり、価値の担保や信頼性は低い。つまり、ペトロは現段階でユーザーや投資家からその価値に疑念を抱かれている。そのため、ソブリン・ボリバルが発行されたとしても、ベネズエラの経済が好転するとは限らない。むしろ、さらにベネズエラの国際的な信用を失う可能性すらある。

 

・法定仮想通貨について

ベネズエラのように、法定仮想通貨の発行計画を行っている国は少なくない。例えば、ロシアや中国は独自の仮想通貨の発行の計画がある。

 

法定仮想通貨のメリットは、国が仮想通貨の価値を保証するという点にある。つまり、法定仮想通貨は国の経済が傾くような事態にならない限り、安定した価値を保ち続けることができ、大きな変動が起こりにくいことになると言えるだろう。

 

しかし、ベネズエラにように経済的に破綻と言っても過言ではない地域や国であれば、法定仮想通貨による経済の再生は、ほぼ不可能と言っていいだろう。資源を担保にしたとしても国としての世界的な信頼性は、ないと言っていいからだ。

 

仮想通貨の価値にペッグする仮想通貨が仮想通貨市場でどのような扱いになるのか非常に注目だと言えるだろう。