仮想通貨取引所であるZaif は、2017年では日本の大手取引所として数えられていた。しかし、度重なるサーバーダウンに加え、2018年9月20日に公表されたハッキングへの対応は疑問を持たざるを得ないものだった。文章による詳細発表はあったものの会見などはない。今後も質疑応答にこたえる会見が行われることはないだろう。

 

その上で今回、テックビューロは解散することになった。

 

・テックビューロの解散について

2018年10月10日、テックビューロの事業をフィスコに譲渡する契約を締結したことが発表された。9月段階の話では、株式の譲渡や50億円の金融支援を行う方策だった。

 

もっとも、テックビューロはZaif 以外の事業も行っており、特にプライベートブロックチェーンであるmijinは仮想通貨NEMにも関係がある。また、日本では課題が多く、実用的なものとは言えないコムサも海外では期待できる能力を有している。

 

つまり、フィスコに事業すべて継承することによってテックビューロが解散してもプロジェクトをそのものは継続していくとみて良いだろう。

 

加えて言えば、Zaif のユーザーの資産流出において、ビットコインとビットコインキャッシュはすでに消失した分の仮想通貨を用意している。しかし、モナコインについては、市場としての流通量が足りないため日本円による補償に切り替える予定だ。

 

ちなみに、日本円での補償は利益確定の扱いとなるため、売却益が20万円以上となれば確定申告の必要性がある。9月の仮想通貨市場は、Zaif のハッキングを受けても全体的な価値の下落には繋がらなかった。しかし、2018年内における日本の仮想通貨市場は、間違っても世界から評価できるものではないと言える。

 

テックビューロは解散し、フィスコに全事業継承するという流れになった。テックビューロがどれほどのノウハウを有していたかは不明だ。しかし、顧客の資産の保護や安定した仮想通貨の取引においては、新体制が必要なことも事実だった。今後のフィスコの動向には要注目だと言えるだろう。