週明けに大きく下落した仮想通貨市場だが、29日は安値圏でもみ合いとなった。昨年最安値にも迫る軟調な展開が続いているが、専門家の中には、最安値を更新するような強い材料はないと指摘するものもいる。


29日の仮想通貨市場

29日のビットコインは16時までに安値3420ドルを記録。その後は3400ドル後半まで価格が回復した。終値ベースだと前日比0.7%の下落と、安値圏で揉み合う展開となった。アルトコインもおおむねビットコインに連動した動きで、小幅に下落。国内仮想通貨メディア「FXCoin」でアナリストを務める松田氏は29日のデイリーリポートで「足元では買い材料も無い中、下値の目途を探る展開となろうが、昨年の安値を割り込む水準まで売り込めるような目立った売り材料も無い」と指摘。ビットコインの価格は2018年最安値である3200ドルに迫っているが、下値は限定的であるとの見解を示した。市場全体の時価総額は前日比ほぼ横ばいの12.3兆円で推移。松田氏が指摘するように、昨年11月に起こったハードフォーク問題のような大きな悪材料がない中、どこで下げ止まるかが今後の焦点になりそうだ。


29日のトピック

29日のトピックとして、Dapps市場の急成長が報じられている。Dapp.comの調査によると、Dapps市場の2018年度売上高は7300億円を記録し、iPhoneアプリ市場「App Store」が2009年に記録した年間売上高4600億円を37%上回ったとのこと。国内においてもgumiと資本提携を果たしたdouble jump.tokyo株式会社が手掛けるDappsゲーム「My Crypto Heroes」が人気を博している。Dappsの普及はそのまま仮想通貨・ブロックチェーンの普及や認知拡大を促進すると見る向きもあり、その動向は今年も注視すべきだろう。29日はこの他に、ファイル共有サービスのビットトレント(BTT)のトークンセールが話題に。バイナンスCEOザオ氏によると、約710万ドル(約7億7000万円)が約15分で完売、申し込み殺到による技術的な問題がなければ、18秒で完売していたとのことだ。同氏はあまりの人気ぶりに「天文学的な量の需要だった」と驚きのコメントをしている。