2019年2月15日、「Micfrosoft store」にて、使用者の許諾なく仮想通貨のマイニングを行う違法アプリが見つかり、ストア上から削除された。違法アプリを発見したのはセキュリティ関連のソフトウェアを扱う大手のSymantec社で、15日に自社の公式ブログでも注意を呼びかける声明を発表している。

今回見つかったアプリケーションは合計で8つ、それら全てでWindowsOS場での不正なマイニングが確認された。

 

 

同意なしにマイニングを行うプログラム「コインハイブ」

 

これらのアプリケーションに組み込まれていたのは「コインハイブ」と呼ばれるコインマイナー用のプログラムで、日本国内でもWebサイトに埋め込まれるなどの手口が見られている。これまでにない新しいプログラムである「コインハイブ」は、法律上の制限が難しく、不正指令電磁的記録取得・保管罪(不正指令電磁的記録取得等)」に該当するかどうかが争点になっている。というのも、コインハイブと同様にWebサイト訪問時やアプリケーションの利用時に、コンピューター管理者の同意なく動くプログラムは多数存在し、同様の基準で判断した場合、Web上の動画広告や追跡広告なども広義的にはこれに該当してしまうためだ。

コインハイブのプログラムは、Webサイト場に数行のコードを埋め込むだけで比較的簡単に動作させることができるためネット広告などとの区別がしにくく、警察側も一概に全て違法と決めつけてかかることは難しいようだ。違法性についての判断は、裁判官の判断次第で大きく左右されることもあるという。

 

警察の注意喚起

 

現在コインハイブについての明確な法規制は無く、全てについて違法と断言することはできない状況である。しかし、警察庁からはコインハブ等のプログラムには違法性があると注意喚起をしている。この問題では、仮想通貨のマイニングを他人のコンピューターで行うことが社会的に認められるかどうかが判断基準の一つとなっているが、他人のコンピューターや電力を無断で使用し、報酬を得ることは許容範囲を逸脱しているとの見解が示されている。また、利用者の立場からも「動作が重くなる」「不要な電気代や激しいバッテリー消費」などの実害もあり、それらの点からも違法性が指摘されている。

 

エンジニアの懸念

 

コインハイブによって略式命令を受けたある男性が、他のエンジニアへの注意喚起としてネット上で公開した文章は大きな反響を受けた。エンジニアからは、技術革新に対して前向きなエンジニアのモチベーションを損ないかねないなどと懸念の声も上がっており、警察側に判断基準の明確化を求めている。