仮想通貨ウォレットは従来のタイプであれば、秘密鍵はどうしても必要なものであり、保管できる仮想通貨の種類も限られていたのが現状だ。加えて言えば、秘密鍵が他人に知られることは、非常に重大なリスクに繋がり自分の資産をすべて失ってしまう可能性すらあるものだった。

 

その上で、2019年4月17日、イスラの仮想通貨ウォレット開発企業ZenGo はサムスンから資金調達を行い、秘密鍵のないウォレットの開発に取り組むことを発表した。

 

秘密鍵なしのウォレットの全貌は明かされなかったものの、秘密鍵や資産管理機能のないウォレットが作成された場合には、他の企業も追随する可能性がある。もちろん、多くの仮想通貨に対応できるようなタイプであれば、ZenGo の開発したウォレットが人々の主流になるような可能性もゼロではない。

 

加えて言えば、ウォレットを所持することによってウォレットから直接送金や受け取りが可能となるものも少なくない。そのため、ZenGo が開発しているウォレットが分散型取引所のような役目を果たす可能性もある。もっとも、資産管理機能がないことからどのようにして資産をそのウォレットで管理するのかは不明だ。

 

ネットワーク上のサーバー等であれば、中央集権的でありサーバーに攻撃された場合ひとたまりもない。さらに言えば、新しいブロックチェーンシステムだとしてもハッキングや致命的なリスクに対してどのように対応するのかは不明だ。

 

しかし、多くの企業が資産管理機能や秘密鍵機能をウォレットに持たせている中でZenGoの取り組みは全く新しい取り組みだと言えるだろう。また、サムスンから資金調達を行っていることから、サムスンに対する影響力もゼロではないと予想可能だ。

 

中東アジア圏の仮想通貨に対する規制は、強くはない。逆に言えば、仮想通貨市場として中東アジア圏は伸びしろのある地域であり、多くの仮想通貨関連業者がシェアをねらっていると言っても過言ではないだろう。今後の動向に注目だと言える。