アジアンバンクの評判は?銀行の仕組みや利用方法を徹底解説

アジアンバンクの評判は?銀行の仕組みや利用方法を徹底解説

近年の金融業界では、非伝統的な金融機関への関心が高まっています。
その中で特に注目されているのが、チャレンジャーバンクと呼ばれる銀行にあたるアジアンバンクです。

チャレンジャーバンクとは
銀行免許を取得し、スマホなどで完結する金融サービスを提供する企業の総称です。既存の銀行の枠では出来ない利便性や独立の事業展開が可能であることが特徴となります。代表的には英国MonzoやAtom、ドイツのN26などがあります。

チャレンジャーバンクは、無料または安価な利用コスト、高い預金金利、スマホ上で完結する利便性により、世界中で顧客数が増加しています。店舗が無く人件費が抑制できる点は強みとなり、主な収入は、クレジットカード関連手数料、定期預金、各種手数料などとなります。

インドの調査会社によれば、チャレンジャーバンクの市場の拡大規模は、2017年から2025年にかけて年平均成長率45.8%で推移しており、2025年に3億5,600万ドルに達すると見込みと予想されています。


この記事では、そんなアジアンバンクの仕組みや新規口座開設方法、出金や決済方法についてご紹介します。

【本記事は下記のような方におすすめです】[1] 

・アジアンバンクはどのような銀行か知りたい

・アジアンバンクの仕組みや利用方法を知りたい

・アジアンバンクの評判や口コミを知りたい

アジアンバンクの仕組みとは?

アジアンバンクとは、アジアンバンク&キャピタルトラスト(ASIAN BANK & CAPITAL TRUST)の略で、ABCTと表記されることもあります。
チャレンジャーバンクなので店舗や支店はありませんが、アメリカに登記されたオフショア信託銀行となっています。

アジアンバンクは、オフショア信託銀行としての役割を果たすことで、国内銀行では提供が難しいようなサービスを実現し、顧客に対して新たな価値を提供しています。

ここで言うオフショアとは、アメリカ国内のライセンスと登記でありながら、アメリカ人以外の外国人のみを対象とすることで独自のサービスを可能としています。
例えば、ABCTでは、アプリ内で簡単にUSドル建て定期預金口座が開設できます。
口座開設のために、現地アメリカに渡航する必要はありません。

また、口座開設と同時にVISAデビットカードを発行することができます。
そのため、世界中のVISA CARD提携のお店で支払いやATMからの現地通貨の引き出しが可能です。

アジアンバンクの会社情報とは?

アジアンバンクの企業情報について、この銀行がどのような運営体制を持っているのか、そしてどのような特徴を有しているのかを詳しく解説します。
【主な特徴】

・アメリカ国内のライセンスと登記でありながら、アメリカ人以外の外国人のみを対象とするオフショア信託銀行である
・アジアンバンクは法定信託銀行である

日本の金融庁へ登録されていない銀行である

日本の金融庁のホームページを調べてみると、アジアンバンクは登録されていません。

アジアンバンクはアメリカ国内で登録されている信託銀行であり、当然日本国内には店舗やオフィスがありませんので、日本の金融庁には登録されていません。日本の金融庁は金融業界の監督機構であり、日本国内で金融商品の取引を行う企業や顧客を不正行為や破産から守る重要な役割を果たしています。したがって、金融庁に登録されていない外国の銀行は、そもそもこの保護機構の範囲外にあります。

日本に支店や店舗を持たない世界中の銀行は当然、日本の金融庁には登録されていませんので、登録されていないからといって、怪しいというわけではありません。

日本の金融庁の管轄外の銀行というだけです。

まだSWIFTコードが発行されていない銀行である

SWIFTコードとは「世界の主要金融機関が加盟するSWIFT(国際銀行間金融通信協会)が世界の銀行の特定のために、加盟する各行に発行する識別コード」のことを指します。
このコードが発行されることで、加盟する世界の金融機関同士で直接国際送受金が可能になります。

しかし、SWIFTコードがまだ発行されていないアジアンバンクでは、他の金融機関を通じて間接的に送受金などの取引をする必要があります。
その結果、追加の手数料や取引完了までの時間の遅れが発生する恐れがあります。

また、アジアンバンクは、公式サイトにて、SWIFTコード取得の準備を進めていると記載があるため、今後SWIFTコードが発行される可能性が高いです。

SWIFTコードが発行されれば、利便性が上がることは間違いないでしょう。

アジアンバンクは法定信託である

アジアンバンクは、その運営方式として法定信託を採用しています。

「アジアンバンクは法定信託で、〇〇銀行と書かれていないから銀行ではない。」という声がありますが、法定信託というのは広義の銀行となります。

【法定信託制度とは】[2] 

顧客の資産を銀行のその他の資産や負債とは別に管理し、顧客の資産保護を最優先する仕組みです。
銀行が何らかの理由で倒産や経営破綻に陥った場合でも、顧客が預けている資産は法定信託により保護され、銀行の負債とは無関係に扱われます。

また、日本においても「信用組合」や「信用金庫」といった、〇〇銀行ではない名前の銀行があります。

この点からも、「銀行がついていないからアジアンバンクは銀行ではない。」という訳ではないことは理解頂けると思います。

さらに「法定信託は30万円で作れるから信頼できない」という声がありますが、この30万円は、登記費用のことです。

どのような企業においても、登記費用とは別に会社設立に必要な費用がありますが、その金額はこの30万円とは別にかかります。
そのため、たった30万円では法定信託は作れるわけはありません。

オフショア銀行だがオフショア地域ではない

アジアンバンクは、オフショア銀行のため、租税回避の銀行だと勘違いされている方が多くいますが、これは大きな勘違いです。

ここで言うオフショアとは、アメリカ国内のライセンスと登記でありながら、アメリカ人以外の外国人のみを対象とした預金や運用を主とする銀行を意味しています。

アジアンバンクの新規口座開設方法は?

アジアンバンクでは、顧客がよりスムーズにサービスを利用できるよう、オンラインアプリケーションを通して簡単に新規口座を開設できます。
アメリカに渡航することなく口座開設ができるため、非常に便利と言えるでしょう。


口座開設のプロセスは、アジアンバンクの公式ウェブサイトにアクセスし、オンラインアプリケーションフォームに必要な情報を入力することで可能です。

アジアンバンクは、IVA(Infinity Value Affiliate)という公式提携サポートサービスがあり、口座開設時も日本語などに対応したサポートを受けることができます。

口座開設の処理が完了後、顧客としてサービスを利用開始することが可能となります。

アジアンバンクの出金や決済の方法は?

アジアンバンクでは、口座開設と同時にVISAデビットカードを発行すされます。
そのため、世界中のATMで出金ならびにVISA CARD提携の店舗で支払いが可能となります。

また、ASIAN BANK & CAPITAL TRUST(アジアンバンクキャピタルトラスト)公式モバイルアプリにて、ネットバンキング機能を使うことができます。

アプリ内ではビットコインを始めとする主要な暗号資産からOTC(相対取引)サービスでエクスチェンジして米ドルでデポジットすることも可能です。

※アプリは、AppとGoogleよりダウンロードが可能

アジアンバンクの評判や口コミは!?

「定期預金で利息が発生していて、利息分でブランド物を購入した」

「口座開設にあたり、非常にスムーズだった」

「提携の日本語サポートサービスがあるので日本語で簡単に問い合わせできる」

など、アジアンバンクに対する評判は混在しています。

まとめ

 今回はアジアンバンク(ASIAN BANK & CAPITAL TRUST)の仕組みや特徴、利用方法などについて解説してきました。

アジアンバンクは冒頭でも書いたように金融業界では最も新しいチャレンジャーバンクというカテゴリーの海外の新しい銀行です。

そのため「怪しい銀行なのではないか」と不安視する人も少なくありませんが、アメリカでライセンスを取得していること、VISAと連携してデビットカードを発行して出金や決済も可能なことなどから、アジアンバンク自体に何か問題があるわけではありません。 また、現在アジアンバンクでは、SWIFTコード発行に向けて準備をしており、今後より便利になっていくことは間違いないでしょう。